「夢と金が9割」という強烈なタイトル
表表紙には「そのお金まさか貯金しないですよね?」と書かれている。
見た目だけ見れば、一瞬が敬遠したくなるような本です。
ですが実際に読んでみると、文字数も少なく読みやすく、スラスラと読み進めることができました!
著者の鴨頭嘉人さんは「お金の価値は変わる」「お金は移動したときだけ、人を幸せにする」というメッセージを伝えています。
日本人は貯金というイメージがありますが、実際に日本人の資産構成は現金・預金が54%と一番高く、株式など金融商品はわずか14%となっています。(参考:日本人の貯金と投資の割合は?ビジネスパーソンの約4割が資産運用を実践 | ZUU online)
この記事では預金が大好きな日本人にお金の考え方や使い方を伝える本「夢と金が9割」について解説していきます。
さっそくいってましょう!
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10万円の価値を10倍にすること
10万円を100万円に増やすのって大変…
そうではなくて、持つ人によってお金の価値が変わるということだよ
ここに同じ1万円があったとする。
年収200万円の人と年収2000万円の人では、年収200万円の方が1万円の価値は高くなる。
また社会人の自分と小学生の時の自分では、小学生の時の方が1万円の価値は高くなる。
つまり年収が高い人から低い人、また高齢者から若い人にお金移すことでお金の価値が増えていきます。
また鴨頭義人さんは、お年玉を例にしてこう伝えています。
もらったお年玉をそのときにお菓子や、おもちゃにつかうことでその子の日常が豊かになり、もらった相手に感謝する気持ちが湧いてきます。
しかし、お年玉を貯金して大学生の時に使うともらった時の金額の価値は下がり、もらった相手への感謝の気持ちは薄れてしまいます。
若いうちにお金を使うことでお金の価値は高くなっていくというのは当たり前のように思えて、かなり盲点のように思いました。
貯金をするバカ者
誰もがコンビニやスーパー、お店でお金を使いますよね。
そこで使ったお金は移動して、そこの会社の社員さんや配達する人、工場で作成している人の給料に変わる。
1つの買い物が何十人、何百人、何千人にほんの少しずつだけど幸せが共有されていく。
銀行口座にお金を預けて誰かを幸せにしているのでしょうか?
それは自分の安心感を高めているだけ。
そのお金は自分で生み出したものではなく、誰かから回ってきたものです。
鴨頭嘉人さんは自分のモノと留めておく貯金は優しくないと言い切っています。
自分の持っているお金も元々は誰かから使って回ってきたお金、そう思うとこのまま留めておくことに抵抗感を感じるようになります。
お金の教育をしない日本
現在日本は少子化が進み、1965年のときには約17人で1人の高齢者を支えていましたが、2040年には1.8人に1人の高齢者を支えることになっていきます。
それなのに高齢の人たちはお金を抱えたまま使いきれずに死んでしまう…
若者たちには世話をしなさいという。
最近「介護離職」といって、家族を介護するために仕事を辞める人が増えて問題になっています。
著書ではキングコングの西野亮廣さんがある大学生の相談について話をしています。
「親がつみたてNISAを反対する」という相談内容でその理由が「なんかわからんけど怪しいからやめとき」というものだったそうです。
日本はお金の教育が不足している。
お金に関してはもらうことも、話すことも「抵抗」がある人が多い。
お金をもらうことが汚いこと、悪い人という印象をみんなが認めてしまっている。
でもお金持ちに他人の足を引っ張ったり、危害を加える人はいますか?
どちらかというと貧乏人の方が多いと思います。
お金に対するメンタルブロックを取り除き、高いお金を受け入れることができるようになると高い価値を生み出すように人はなっていくと伝えています。
お金に関する知識を増やし、お金は悪いものという気持ちをなくしていくことが大切ですよね。
お金の使い方、そしてマインドブロック
お金を稼いでどうしたいですか。
あくまでお金は手段でしかない。
税理士でインフルエンサーの大河内薫さんも同じことを言っています。
夢や願望、欲求を叶えるためにお金を使う。
鴨頭嘉人さんも今までに使ったことがなかったものにお金を使ってみて、テンションが上がったり、逆に居心地が悪かったり、気づいたことがたくさんあるといっています。
こうやって色々な経験にお金を使うことがお金の本来の姿なのではないでしょうか。
エネルギーとしてのお金
ここではお金を食べ物に例えています。
食べ物を食べるとエネルギーに変わり、うんことなって排出される。
それが滞ると体を壊してしまう。
それとお金は同じである。
投資と貯金の違いは流れを作っているか止めているかの違いであり、株式投資でいえば投資した会社の価値が上がれば自分のところに戻ってきてお金が循環していく。
そして戻ってきたお金をまた循環させていくことで、国全体が豊かになっていく。
貯金はそのお金の流れがないため、日本の経済が止まり、衰退していく。
また自分自身にお金を投資することで年収という形、またはそれ以外の形でお金が巡回してきて、最終的には自分では使いきれなくなり、他者にお金を使うようになっていく。
お金を留めておかず、循環させていくことが心の豊かさ=幸せにつながっていくんですね
そして夢
夢を叶えるためにはお金が必要になります。
夢を叶えたいと思っている若者にお金を回していくことで日本の未来は明るくなっていく。
しかしお金を受け取る側のマインドブロックを変えていく必要がある。
その解決方法は「受け取ってみる」ことだそうです。
それでも難しい場合は、自分からまず払うこと。
しかも高額を。
もらう前に1回払っておくこと、そうすれば受け取ることができるようになる。
これは振り子の原理で、これだけ振ればこれだけ返ってくるという均等になるという法則。
小さく振ったら、小さくしか返ってこない、
お金も同じように大きく使うことでお金を受け取るマインドになっていく。
そして体験にお金を使うことで自分への投資になっていく。
そういうところにはお金を受け取れる人と払える人しかいない。
そういうところに自分を連れていくことでメンタルブロックがなくなり、心が豊かになっていきます。
まとめ
2023年8月22日発売の鴨頭嘉人さんの「夢と金が9割」をまとめてみました。
貯金が正義と思っている方も多いかと思いますが、お金に対する考え方が変わることで人生も変わっていきます。
私も老後や子どもたちの今後の教育資金のためにお金を留めていましたが、この本を読んでもっと大きなお金を自分や家族のために使い、お金の価値を高めていきたいと思いました。
ぜひ気になった人は1度読んでみてもらえたらと思います。
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私の周りも最近お金の話をすることがあっても、株式などの金融商品を持っている人はあまりいません。